震災直後スーパーから物がなくなった時期があったけど、あの時わが家の食糧は心細かっ
た。ちょうどお米も底をつき、実家にもらいに行こうにもガソリンはないし電車の利用は控えろと言うし、仕方がないから食事の回数を減らしたりして質素に暮らしてた。
めげずにスーパーに行っては空っぽの棚はできるだけ見ないようにして、買えるものを買った。「今日の戦利品はチクワ!」「今日はワカメ!やったぜ!」とか言って明るくやり過ごしたつもりだったけど・・
昨日スーパーに行ったら、近々改装工事をやるとかで商品が片付けられ始めていて、
いくつかの棚はもうすっかり空っぽだった。それを見たら、心臓がぎゅんっとなってとたんに鼓動が速くなって、のどの奥がつまったかんじになって、しまいには涙がぽたんと落ちた。
びっくりした!すごくびっくりした!
空っぽの棚を見たことで身体が勝手に反応した。あの時のことを思い出すよりも先に。
あの地震で自分の受けた衝撃の大きさを知った。
これって後遺症?こんなことで?と思ったけど、恐怖の記憶が何をきっかけによみがえるかはそれはきっと人それぞれだ。それは余震かもしれないし、車の渋滞かもしれないし、満員電車かもしれないし、飲み水かもしれない。自分にとってのそれが「空っぽの棚」だったのだ。
それにしてもこんなに心臓がどきどきするなんて。のどがつまったり涙が出るなんて。

いやぁ~あまりにびっくりしたからカートを押してぐるぐる歩き回ってしまいましたよ。
深く息を吐いて、心を静めて、いちおう納得して、自分を励ますために大好きなチーズを買って帰りました。オレはやさしい。人にやさしく自分にやさしく!