金木犀(キンモクセイ)シーズン。

うちの近所はキンモクセイだらけだ。多くの家の庭にキンモクセイが植わっていて、
この時期はご近所じゅうがキンモクセイの香りに包まれる。
2日前、うちのキンモクセイもとうとう開花してしまった。開花したとたん強烈に香り始
める、それがキンモクセイ。(金星なの?木星なの?)

で、オレはキンモクセイの香りが嫌い。
キンモクセイの香り自体というより、香りがきつすぎて鼻の奥が鋭く突かれてこめかみが
痛くなるのが嫌。電車で隣に座ってきたギャル男のつけすぎの香水で鼻の奥が痛くなって
腹が立つのと同じ。あれもその香水のせいというより、たいていはつけすぎのせい。
キンモクセイの香りのイメージも良くない。
子どものころ、毎年夏休みに遊びに行ってた母の田舎の実家のトイレ(というか便所)
の芳香剤がキンモクセイの香りだった。そのトイレは家の奥の暗い所にあってトイレ内の
電気も暗かった。ぼっとん便所だったからいろいろ見えるし臭いし暗くて怖いしで、
いつもできるだけ見ないように嗅がないようにしていた。その間ずっと、キンモクセイの
香りがしていた。だからどうしても「キンモクセイの香り=便所の恐怖」というイメージ
になってしまう。昔のトイレはキンモクセイの芳香剤が多かったと思う。臭いものには
強い香りを!みたいな時代だった。
とにかく、その二つの理由でオレはキンモクセイの香りが嫌いだ。
中国のリキュールで桂花陳酒というキンモクセイの香りのするものがあって、中華料理屋
でたまに女子が「わぁ~いい香り~」と言って飲んでいるけど、オレにはできないなぁ。

窓から見えるキンモクセイは、オレンジの小さい花たちがつぶつぶつぶ~って咲いていて
とてもかわいらいしい。でも窓を開けると鼻痛頭痛とともに便所の恐怖がやってくる。残念だ。
朝起きたときなんて、夜の間にいろんな生活臭がなくなって空気も澄んでいるから窓を
開けなくてもキンモクセイが香ってくる。だいたいなぜかオレは壁一枚を間にキンモクセイの木の下で寝ているのだ。じゃあ移動しろよ。めんどくさい。
いっそのこと、キンモクセイの花を咲く前にさっさと切ってしまおうか。
できない。それはできない。
キンモクセイにとって、きっと今は一年に一度の「秋の大運動会」みたいなもんだ。
そんな大事なイベントをあの無邪気なオレンジ組たちから奪うわけにはいかない。
応援するほかない。
ガンバレ・ガンバレ・オレンジ組!
ガンバレ・ガンバレ・オレンジ組~っ!!

チアリーダー 吉田サウス