実家の愛犬・空(ソラ)が死んでしまった。
少し前のことだ。散歩中に大きな犬に噛まれてしまった。事故だった。
ソラが頑張って2日間生き延びてくれたおかげで、家族全員で最期の時間を過ごすことが
できた。思い出すだけでこめかみが痛くなるくらいつらい、でも何にもかえられない大切な
2日間だ。
毎日悲しくてつらくて吐きそうだった。悲しみに怒りと憎しみが複雑に混じっていて、
じっとしているとそのどれかに押し潰されてしまいそうだった。感情がまるで生き物のよう
に勝手にあふれ出すのだ。
だから一人の時はひたすらに手を動かした。庭仕事をしたり床を磨いたりできるだけ頭を
使わなくていいことをした。それでも涙が勝手にこぼれたりしたけど、こぼれるままに
掃除機をかけたりがむしゃらに皿を洗ったり、そんなふうにしてやり過ごした。
次女チャンクと電話で泣きあったり、家族の様子を見に行って自分の心の内を話したり聞
いたり、みんながそれぞれ別々の一日を送りながらお互いを思いやった。そうやって地道
に癒していくしかない。
気づけば家族は仲間になっていた。思いやりや優しさの上では親も子供も年齢もない。
ソラが遺してくれた横一列に並んだ仲間だ。
あぁ人生って厳しいけどすばらしいなぁ。