子どもの頃の夏休みを思い出してみました。
毎年お盆の時期には、母の田舎の山形に遊びに行きました。
山形は夏の最大のイベントでした。
山あり海ありです。今日は海の話です。北の日本海。

ボクたちの海には、水深がある程度深くなったところに
飛び込み台が設置されていました。
当時ボクは飛び込みに夢中で、
海に飛び込んでは台をよじ登りよじ登っては海に飛び込む
という遊びを気に入っていました。

いかに遠くへ飛び込むか、
いかに美しいフォームで飛び込むか、
次はひねり技を入れてみよう、
最初はそんなことを求めてじゃんじゃん飛び込んでるのね。
でもいつのまにかそういうのを忘れて無心になっている。

それで今度は台のよじ登り方を工夫し始めちゃうのね。
いかに素早くよじ登るかとか、
いかに足の裏を痛くしないでよじ登るかとか。
飛び込むために台をよじ登っていたはずなのに、
いつのまにかよじ登るために飛び込んでる。

でもやっぱりいつのまにかまた無心になっててね。
それで今度は飛び込み台の木の板がささくれてるところが気になったり、
ペンキの赤色が水中では少し違う赤色に見えることが気になったり。

あんまりしばらくそんな感じだからね、
ふと気づいたときにははたしてどれだけの時間が経ってるのか、
見当もつかない。
それで不安になって浜辺にいる母の姿を探してね、
海の中からぶんぶん手をふるの。内心はかなり必死でね。
そうすると必ず手をふり返してくれる。
いつだって見ててくれてるんですね。

だからボクは安心してまた飛び込むの。
そんな時に次女チャンクは何をしてるかって言うと、
浅瀬でただひたすらに潜っているんだよね。狂ったように。
昆虫みたいな水中メガネをつけてさ。
ボクはかっこよく飛び込んでるもんだから、
水面からお尻だけ出してマヌケに潜ってるチャンクを
バカめって思うんだよね。デブめって。
自分も狂って飛び込んでいるのにね。

っていうバカな子どもたちだったなぁ、と。
その数年後に三女タッタンが生まれたんだけど、残念なことにやっぱりバカで
赤ちゃんタッタンは狂ったように浜辺の砂を食べていましたね。
え、何の話かって?だから夏休みらしい話よ。