吉田バビンスキー編 『チーム吉田』

すっかりやつれたボクを見て、二度目のDr.トシキが慌てて入院の手配をした。
検査及び治療を目的とし、三週間はみるようにということだった。自宅で生き抜く決心を
していたボクと次女チャンクは、少し前まであんなに憧れていた入院に拒絶反応を示して、通いじゃだめ?と聞いてみたけど「ダメです!」ときっぱり言われた。
決め手は「バビンスキー反射(足の親指のイェ〜イ!)と尿閉」だった。
それって、Dr.革靴の日じゃねーかよ!何その決断力のなさ!

入院なんてどうせ暇だろうからこの際一から読み直そうと思い、漫画ONEPIECEをどっさり持ち込んだけど、初日から検査づくしで忙しかった。ストレッチャーに仰向けに乗せられ、病院内のいろんな検査室をまわった。移動するだびに廊下の天井が川の流れのように見えて、ボクはひとり漂流ごっこを楽しんだ。結局脳みそはひまってことね。
大嫌いなMRIは今までで最長の一時間かかったけど泣きながら耐えた(トンネルから出された時、ボクのひどい泣きっ面を見て検査技師がぎょっとしていた)。
麻酔すらものすごく痛いと聞かされかなり恐れていた骨髄液の検査は、意外にも無痛であっという間に終わって、注射をしてくれたDr.ジニーをボクは絶賛した。「ありがとう、先生は天才だよ!」
そして初日の夜からステロイドの投与が始まった。
あらゆることが迅速に進んで、それまでの実家での必死な民間療法が切なく愛おしく思えた。さらば、ファミリー吉田よ、今までありがとう。
主治医にはよぼよぼ時代初期に出会ったもの静かな男・Dr.トミー、担当医にDr.モリーと
研修医Dr.ジニー。新生『チーム吉田』だ。あ、みんな日本人ね。

つづく